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いい爺いライダー (2008 50分)
ゲスト:斎藤征義(脚本)
「ふるさと」って何だ。市町村合併の嵐に暴走する年寄りたち。  2001年11月、北海道穂別町(現むかわ町)で行われた映画監督の崔洋一さんの文化講演会にて、こんな町民とのやりとりがあった。「わしらでも映画作れるべが?」「できるできる」…。そこから始まった映画制作。崔洋一監督指導のもと、全くの手探りから、2002年「田んぼdeミュージカル」、2005年「田んぼdeファッションショー」を発表。そして、2008年6月に完成したばかりなのが、待望の第3昨目「いい爺いライダー」です。テーマは「町村合併」。ふるさとの名前が消えると、合併反対派はバイクで大爆走。そんな中、揺れる町議会、ゴタゴタの中、両町の祭りの季節がやって来るのである。この映画は合併したむかわ町と旧穂別町から、スタッフ・キャスト合わせて350人が参加。最高年齢はナント88歳。町村合併を正面から、明るく楽しく、笑いあり、踊りあり、爆走あり、そして恋愛もありと、あらゆる楽しさが集まった映画と言えます。昨年の夏から撮影が始まり、完成したばかりのこの映画。地元での公開を前に、スクリーンでは全世界初上映になります。

STAFF
監督/伊藤好一
脚本/斎藤征義
撮影/星  勇
音楽/FOREVER
総合指導/崔 洋一

CAST
原田 幸一
太田 達志
中村 良夫
東  栄吉
むかわ町のみなさん
オレンジダイナマイト【PEACHBOYS SIDESTORY 05】
(2004 70分)

ゲスト: 橋達也(監督)、千村利光(アソシエイトプロデューサー)、猪野 学(俳優)、高橋かおり(女優)、 渋谷 琴乃(女優)、 綱島郷太郎(俳優)
 むかしむかし、「桃から生まれた町」と書いて「桃生町(MONOUCYOU)」という東北の小さな町に、桃井太郎という、それはそれは足の速い元気な男の子が住んでいました。太郎にはライバルがいて、その名を浦島龍助と言い、2人は喧嘩をしながらも仲良く育って行きました。いつしか2人には家具屋の竹内ひかる、その幼なじみの織部千鶴、一つ下のガキ大将・金田朗、秀才小学生・藁蘂和馬といったかけがえのない仲間ができ、やがて中学に入ると、たった4人しかいない男子バスケ部を作りました。町内では伝説とされる88年度青海春風中学(青春中学)男子バスケ部の設立である。「オレンジダイナマイト」はそんな彼らが大人になった後の物語のひとつ…。今回の主役は「ウラシマ」こと浦島龍助。彼は18歳で高校を卒業すると、ロックバンド結成を夢見て単身上京。しかしそんな事も忘れるほどに、10年の月日が流れていた…。そんなある日届いた小包(みかん箱)。差出人は「乙姫」そして「絶対にあけないでください」の文字。彼はいつもの実家の母からの小包だと思い、開けてビックリ玉手箱!!いや、みかん箱!?その中身は時限爆弾だった。残り時間60分!さあどうする!?そして誰が??現代版“浦島太郎”の物語!!
STAFF
監督/監督・脚本・製作美術総指揮/橋達也
製作美術総指揮補/櫻井啓介/松葉明子/濱本敏治
アソシエイトプロデューサー/千村利光

CAST
鈴木 浩介
猪野  学
高橋かおり
渋谷 琴乃
綱島郷太郎
小林 正寛
津川 友美
渡辺 典子
樋口 浩二
逆噴射家族 (1984 107分)
ゲスト:石井聰亙(監督)
 長谷川和彦監督率いるディレクターズ・カンパニーに参加しての作品。念願のマイホームを手に入れた小林一家が郊外の町に引っ越して来る。アイドル狂いの娘、東大を目指すガリ勉の息子に手を焼きながらも、家族4人は平和で幸せな日々を送っていた。ところが、祖父が同居し始めてから、段々とマイホーム主義のパパの様子がおかしくなる。さらに、大切な家がシロアリに蝕まれていると判り、パパの行動がエスカレートして行く…。「五条霊戦記」「爆裂都市/BURST CITY」の石井聰亙監督が放つブラック・ユーモア満載のアクション・ホームドラマ。特に後半、家を舞台に家族全員が殺し合いを繰り広げる戦争アクション並のバトルシーンは圧巻の出来映え。国内では酷評されたが、海外では石井監督のパワフルな演出が高く評価された。原案の「東大一直線」「ゴーマニズム宣言」で有名な漫画家の小林よしのりが「海燕ジョーの奇跡」の神波史男、石井監督と共同で脚本も担当している。撮影は「ションベン・ライダー」の田村正毅(弘前市出身)。2007年に他界した名優・植木等の怪演も光る。川島雄三監督(むつ市出身)を敬愛するという石井監督の代表作の一つを、昨年の「狂い咲きサンダーロード」に続いて特別上映します。

STAFF
監督/石井聰亙
製作/長谷川和彦/山根豊次/佐々木史朗
脚本/小林よしのり/神波史男/石井聰亙
プロデューサー/高橋伴明
原案/小林よしのり
撮影/田村正毅
配給/ATG

CAST
小林 克也
倍賞美津子
有薗 芳記
工藤 夕貴
植木  等
深海獣レイゴー(2008 81分)
ゲスト:林家しん平(監督)
落語家・林家しん平が、怪獣魂を込めて制作した最新特撮怪獣映画!  ゴジラ・ガメラに代表する特撮怪獣映画は世界に誇る日本の生み出した特筆すべきジャンルである。しかし、ゴジラは一昨年の「ゴジラファイナルウォーズ」で半世紀に及ぶ歴史に一応のピリオドを打った。ところが、大の怪獣ファンでもある林家しん平は日本怪獣映画の衰退に悲しみを隠さなかった。大手映画会社が制作しないなら自分が制作をする、と名乗りを上げた。そして原案・企画・脚本・監督を手がけ念願の怪獣映画を立ち上げたのだ…。第二次世界大戦、日本は大鑑巨砲を目指し世界最大の戦艦大和を建造。その全長263メートルに及び、大和の誇る46センチ砲の射程距離は40数キロをゆうに超え、世界最強の鋼鉄の城であった。しかし、時代は戦艦から航空機の時代に移行していたが、日本は大鑑巨砲を譲らずに最後まで固執した結果、大和はアメリカ海軍の攻撃機の攻撃を受け、1945年4月7日約3000名の命と共に海中に没したのだ。志半ばでその使命を果たせなかった大和の真の力を確認するため、その相手に南方のトラック諸島、伝説の龍レイゴーとの対決をすべくスクリーンにその雄姿を再び見せる事になった。ゴジラ・ガメラがスクリーンからその雄姿を消した今、怪獣ファンの沈む心は戦艦大和と共に浮上するのである。
大和以下連合艦隊は伝説の龍レイゴーに勝つ事ができるのか、また謎の深海獣レイゴーとは何物か。世界有数の美しい海で未だかって見たことのない戦艦大和と怪獣の決戦の火蓋が切って落とされた…。

STAFF
原作・企画/林家しん平
エグゼクティブ・プロデューサー/伊与木俊郎/新井二三雄
脚本/林家しん平/鳥海 鶏太
監修/原 勝洋(大和戦史研究)
配給/インターメディア
  
CAST
杉浦 太陽
螢 雪次朗
七海 まい
清水 昭博
黒部  進
日本以外全部沈没(2006 98分)
ゲスト:河崎 実(監督、脚本)、叶井俊太郎(企画)
日本以外すべて消える―。衝撃は本家「日本沈没」を超える?!  2011年。原因不明の大規模な天変地異によって、アメリカ大陸が一週間で海に沈んだ。世界各国が合衆国からの難民を受け入れたものの、犠牲者の数は天文学的数字に。ペピトーン合衆国大統領と政府首脳はエアフォースワンで脱出、日本の沖縄米軍基地にやって来る。しかし異常事態は終わらなかった。
一週間後、中国大陸が沈没を始め、立て続けに各大陸が沈没。結局数週間で、日本以外の全ての陸地が沈没してしまう…。小規模なB級作品なのを逆手に取り、かなり過激なブラック・ユーモアをブチかました衝撃作。世界中からやって来た外国人が、国外追放されないように日本人にゴマをする。国際社会で軽んじ続けられて来た日本がチヤホヤされる図は、不謹慎だが何とも小気味よく痛快だ。このパロディが生まれたのは、小説「日本沈没」がベストセラーとなった1974年。SF作家仲間で小松左京の成功を祝う会が開かれた時に、星新一が筒井康隆をつかまえて「君、『日本以外全部沈没』を書きなさい」とけしかけたのが発端だとか。つまり原作者も公認のパロディなのだ。あの有名作を大胆にパロディ化したSFパニック・ムービーを作った河崎実監督と「伝説の映画企画師」叶井俊太郎氏は、今年「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」を制作。7月の北海道公開を目前にしている。

STAFF
原典/小松左京
原作/筒井康隆
監督・脚本/河崎 実
企画/叶井俊太郎
配給/クロックワークス+トルネード・フィルム

CAST
小橋賢児
柏原収史
筒井康隆
村野武範
藤岡 弘 、
ふみこの海(2007 105分)
昭和のはじめ。貧しさゆえに、その瞳から光を奪われた少女ふみ子。それでも彼女の心の奥底には光があった。眼が見えなくても読める文字、点字の存在を知り、盲学校への進学を希望するふみ子。母もその願いを受け止めた。しかし女に学問は不要という風潮の強い時代、母娘の前に立ちはだかる壁は厚かった…。
 新潟県の高田盲学校で教鞭をとり、生涯を視覚障害者教育に捧げた粟津キヨさんの少女時代を描いた、市川信夫原作の同名小説(1991年・児童福祉文化賞受賞)に基づいた、実話の映画化である。ハンディにもかかわらず前向きに生きるふみ子と彼女を温かく見守る大人達の姿が、人間の本当の優しさや目に見えない大切なものの存在を教えてくれる。

STAFF
監督/近藤明男
原作/市川信夫「ふみ子の海」
エグゼクティブプロデューサー/本間信行
脚本/篠原高志
音楽/沢田完

CAST
鈴木理子
藤谷美紀
あおい輝彦
宮路オサム
平田満
高橋恵子
ちえみちゃんとこっくんぱっちょ(2005 50分)
ゲスト:横浜聡子(監督)
それぞれの雪解けは訪れるのか…。―横浜聡子の原点がここにある―  

青森の春は汚いー。雪が溶け始め、春の兆しが見える青森。この地で一人、ひっそりと生活しているのり子の元に、十年近く会っていなかった幼なじみ・ちえみから、結婚式の招待状が届く。その感慨に浸る暇もなく、出稼ぎから帰った父・勝二と、勝二が東京から連れて来た女・純子がやって来た。突然始まった三人での新しい生活に戸惑うことなく、時間の流れと共に淡々と日々を過ごすように見えるのり子。だが、ちえみとの久々の再会は、どこかぎこちない。二人の間には、ある過去が存在していたのだ…。そして4月。春の訪れを妨げるような大雪が降る。いつの間にかのり子の回りから皆が去り、のり子は再び青森の地で一人になる。そんなのり子を閉塞へと追い込むかのように、雪は降り続ける…。「ジャーマン+雨」で2008年度・日本映画監督協会新人賞を 受賞した横浜聡子(青森市出身)監督の原点がここにある。映画美学校の卒業制作(第6期高等科修了作品)として、弘前フィルムコミッションの協力を得て、弘前市など津軽で撮影された。2006年「CO2映画上映展・第2回フィルム・エキシビション・大阪」にてオープン・コンペ最優秀賞受賞。のり子を演じた鈴木由美子は演技未経験、地元の街でスカウトされた大学生(当時)。

STAFF
監督・脚本/横浜聡子
撮影/平野晋吾/四宮秀俊/柿成大/中西朋暁
音楽/山田耕治
製作/映画美学校

CAST
鈴木由美子
森下 法雄
工藤麻奈美
百田 一枝
445(ヨシコ) (2007 11分)
ゲスト:タテナイケンタ(監督)
 この「445(ヨシコ)」という10分の短編は、「幸福なる食卓」が劇場公開された際のおまけとして制作されました。というのは「幸福なる食卓」はすでに都内の映画祭で何度も上映されていて、何かプラスしないと集客はまずいだろう、と思ったからです。ただちょうどその頃、2007年の年末はなかなか忙しく、年明けすぐに、新作「直下型の女」がクランクインするということで、時間も体力もなく、なんとか一日で撮影できるものにしたい、と。そして「445」というタイトルがすでに先行して発表されてしまっていたので、ヨシコという女性に関わるストーリーで撮らなければいけなかったのを覚えています。どうせ撮るなら面白くしたい。でもあまり大掛かりなことはできない。 脚本を書く時間もない。撮影5日前に猛ダッシュで書き上げ、キャストが決ったのが撮影3日前。キャスト同士の顔合わせもしていない。打ち合わせも1人とは電話で。スタッフは僕1人。とにかく僕自身が面白いと感じていることをそのままやればいいや。勢いだ。どうせ10分だし、それで乗り切れる、と半ばやけくそでしたが撮影はとても楽しく順調でした。そして結果、こんな映画になりました。(タテナイケンタ)

STAFF
監督・脚本/タテナイケンタ
幸福なる食卓(2007 50分)
ゲスト:タテナイケンタ(監督)
飢えたふたりが、食卓ですれちがう。―タテナイケンタ監督劇場デビュー作― 男女のリアルな感情を丁寧に切り取った内容が「ぴあフィルムフェスティバル2007」始め、様々な映画祭で称賛を浴びた中編作品。七戸町出身のタテナイケンタ監督の初の劇場公開作品となった。今までの作品の多くを故郷で撮影しており、本作も冬の青森を舞台に、閉鎖的な北国に生きる中年女性と若い男の欲望を生々しく描いている。巧みなストーリー構成と圧倒的な演技、そしてそれを映し出す手持ちカメラが見事に三位一体となった。恋愛映画でありながら残酷なほどの人間の本質を浮かび上がらせる、まさに大人のための恋愛映画である…。長芋工場の事務・節子は、男に手料理を食べさせることこそが究極の愛の表現だと信じていた。付き合っていた同僚の男とは不倫の仲。しかし、料理を食べてもらえない寂しい夜が続き、ついに別れを告げられる。満たされない心の隙間を埋めるように、スーパーで万引きをする節子。そんな彼女の家に、ある夜、スーパーの警備員・加藤がやって来る。「万引きしたでしょ」年下の男、加藤はそのことをネタに節子を襲おうとするが、失敗に終わる。危険な目に遭い、茫然とする節子。しかし次の日、鏡の前で口紅をひいた彼女は、加藤のもとを訪れ、やさしく声をかけるのだった。「夕飯食べにこない?」

STAFF
監督・脚本・編集/タテナイケンタ
制作/森野奈津子
プロデューサー/蓼内 耕太
撮影/ボクダ 茂
製作/BIG HEADS

CAST
篠原あさみ
加藤 雅人
鈴木あゆみ
植田 祐介
山田 清孝
ジャーマン+雨(2007 80分)
ゲスト:横浜聡子(監督)
トラウマなんかくそくらえ!―祝・横浜聡子監督!日本映画監督協会新人賞―  この映画のシナリオを書くにあたって、主人公のキャラクターとして最初に考えたのが、「内にこもらず、都度、感覚に忠実に生きている」ということだ。そして、シナリオ執筆中に呼んだ漫画が、楳図かずおの『まことちゃん』だ。まことちゃんは、「子ども」である。「子ども」というものは、その都度の感覚に忠実で、行為に意味を求めないことが多い。この映画の主人公の林よし子も、そういった意味で、「子ども」にとても近いあり方をしている。対象物にとても素直に反応するから、対象が変化していく度に、よし子自身が、シーンによって、はたまた同じシーンの中ですら、どんどん移ろっていく。そして、撮影、編集という経過を経て完成したこの映画は、見やすさであったり、映画としての一つのまとまりであったり、そういった心地良さを感じることがない作られ方をしている。その都度その都度、シーンによって色んな顔を持つ映画だ。この映画そのものが、まさに「子ども」のあり方と等しい、と思っている。(文・横浜聡子)

この作品は昨年3月大阪で開催の「第3回シネアスト・オーガニゼーション・エキシビジョン」企画制作部門グランプリ受賞。4月「フランクフルトニッポンコネクション」、6月「@ff第16回あおもり映画祭」で上映。11月、東京・ユーロスペースを皮切りに全国で順次公開された。

STAFF
監督・脚本/横浜 聡子
撮影/平野 晋吾
DH/鎌苅 洋一
照明/秋山恵二郎
録音/新垣 一平
配給/リトルモア

CAST
野嵜 好美
藤岡 涼音
ペーター・ハイマン
ひさうちみちお
本多 龍徳 
直下型の女(2008 30分)
ゲスト:タテナイケンタ(監督)
 

地震がほとんど起きない町で、地震観測所の研究員をしている山本サトシは、増岡ミツ子と付き合っている。しかし、まともに地震の研究ができない現状に不満なサトシは、ミツ子の幼なじみでライバルの吉岡ユリと一緒にアメリカへ留学することに…。

僕は直下型の人間に憧れます。それはとても素敵なことだと思います。でも僕自身は直下型ではありません。長い間であーでもないこーでもないと考え、それからようやく行動、そして反省。それから強い女性にも憧れます。どっしり構えた女性は地球みたいなみんです。マザーアースっていいますし。女が地球だとすると、男はそこに生きる人間たちでしょうか。で、その地球がたまに起こす地震は女の怒りみたいなものでしょうか。男たちは全てをコントロールしたつもりでもコントロールされていて、そしていつ起こるか分からない地震に怯えてるんです、きっと。必死に地震を理解しようと、予知しようとしながら。「直下型の女」はそんなたくましい女性と、情けない男の映画です。(タテナイケンタ)

STAFF
監督・脚本/タテナイケンタ
製作/迫本 淳一
プロデューサー/天野 真弓
撮影/近藤 龍人
照明/藤井  勇
録音/渡辺 真司
美術/井上 心平
音楽/侘美 秀俊
編集/高橋 幸一
記録/中西 桃子
衣裳/馬場 恭子/塚本 志穂
ヘアメイク/窪田やよい
制作担当/福嶋 美穂
作家推薦・制作プロダクション/ぴあ株式会社PFF事務局

CAST
山中  聡
河井 青葉
江口のりこ


ndjc (若手映画作家育成プロジェクト)とは…
日本映画・映像振興施策の一環として文化庁からVIPOが委嘱を受けて2006年度よりスタートしたプロジェクト。優れた若手映画作家を対象に、本格的な映像制作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するための制作実習を実施。次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指しています。2006年度の8作家に続き、2007年度には、プロジェクト参加者の中から5作家が、最終課題である短編映画の制作を行い、作品を完成させました。
詳しくはこちら http://www.vipo-ndjc.jp



VIPO(映像産業振興機構)とは…
我が国の映画、放送番組、アニメーション、ゲーム、音楽等を国際競争力ある産業とし、映像コンテンツ産業の発展を通じて日本経済の活性化に寄与することを目的とするNPO法人です。
 

靖国YASUKUNI(2008 123分)
ゲスト:岡田裕(プロデューサー)
誰も知らなかった、歴史がここにある。

 「靖国神社」には、もうひとつの日本の歴史がある。日本人にとって複雑な思いを抱かせる、アジアでの戦争の記憶をめぐる歴史だ。日常は平穏そのものだが、毎年8月15日になると、そこは奇妙な祝祭的空間に変貌する。旧日本軍の軍服を着て「天皇陛下万歳」と猛々しく叫ぶ人たち、的外れな主張を述べ立て星条旗を掲げるアメリカ人、境内で催された追悼集会に抗議し参列者に袋叩きにされる若者、日本政府に「勝手に合祀された魂を返せ」と迫る台湾や韓国の遺族たち。狂乱の様相を呈する靖国神社の10年にわたる記録映像から、アジアでの戦争の記憶が、観るものの胸を焦がすように多くを問いかけながら鮮やかに甦って来る。そして知られざる事実がある。靖国神社のご神体は刀であり、昭和8年から敗戦までの12年間、靖国神社の境内において8100振りの日本刀が作られていたのだ。「靖国刀」の鋳造を黙々と再現してみせる現役最後の刀匠。その映像を象徴的に構成しながら、映画は「靖国刀」がもたらした意味を次第に明らかにして行く。「二度と平和を侵してはならない」という思いを見る者の胸に深く刻みながら、日々の暮らしが眠る夜の東京の空撮で、映画は静かに終幕を迎える…。李纓(リ・イン)監督作品。



STAFF
監督/李 纓
撮影/堀田 泰寛/李 纓
編集/大重 裕二/李 纓
配給/ナインエンタテインメント
配給協力・宣伝/アルゴ・ピクチャーズ



CAST
刈谷 直治
菅原 龍憲
高金 素梅

地球交響曲-第六番- /GAIR SYMPHONY No.6(2006 127分)
全ての存在は響き合っている。

 1992年『第一番』公開以来、観客自身による自主上映に支えられ、シリーズ観客動員数累計220万人に上る映画『地球(ガイア)交響曲(シンフォニー)』。冒険家、写真家、哲学者、動物保護活動家など、世界各地と様々な分野で活動する方々の生き方、考え方をインタビューし、オムニバスで綴るドキュメンタリー映画である。「母なる星“地球(ガイア)”は、それ自体が一つの大きな生命体であり、我々人類は、その一部分として、他の全ての生命体と共に、今、ここに生かされている」を基本コンセプトに、地球とそこに暮らす私たちの未来にとって、極めて示唆的なメッセージを、我々現代人に送る。今回上映される「第六番」のテーマは“音楽”。この世の全ての存在をつなぐ耳には聴こえない音“虚空の音”を描き出したいという想いでつくられた。主な出演者は、ビートルズの故ジョージ・ハリスンも一介の弟子として学んだインドのシタール奏者ラヴィ・シャンカール、アメリカ・アイダホに住みながら光の音を紡ぎだすことに全霊を捧げて生きるピアニストのケリー・ヨスト、自らもチェロを演奏し、クジラが歌を歌うことを世界で初めて発見した海洋生物学者ロジャー・ペインの三人。『地球交響曲−第六番−』は「音を観て、光を聴く」旅である。

STAFF
監督・脚本/龍村 仁
撮影/赤平 勉
プロデューサー/龍村ゆかり
企画・製作・配給/有限会社龍村仁事務所

CAST
ラヴィ・シャンカール(シタール奏者)
ケリー・ヨスト(ピアニスト)
ロジャー・ペイン(海洋生物学者)

声の出演
林  隆三(ラヴィ・シャンカール)
奥村  潮(ケリー・ヨスト)
山川 建夫(ロジャー・ペイン) ナレーター/榎木孝明/森田真奈美
象の背中(2007 124分)
「今」この幸せを、生きていく。―つがる市男女共同参画推進が選んだ名作―  

誰もが迎える死。人はそれに直面した時、改めて自分の人生を振り返ることになるだろう。残りの人生をどう生き、どう死ぬのか。そして家族は、その決断をどう受け止めるのか。そんな“生と死”、家族の絆、夫婦の愛のかたちを真正面からとらえた感動作。原作はさまざまな流行を生み出し、時代の寵児と呼ばれて来た秋元康の初長編小説。監督は「Focus」「g@me」など、サスペンスからヒューマンドラマまで幅広く手掛ける井坂聡。主人公・藤山を演じるのは「SAYURI」「バベル」で国際的な評価も高まる役所広司。余命半年と宣告された中で、最後まで自分の人生を全うしようとする迫真の演技を見せる。藤山の妻・美和子には、20年ぶりの映画出演となる今井美樹。死に直面した夫の決意に動揺しながらも、夫を支え続けようとする妻を演じ切る。息子の俊介には「パッチギ!」などで注目を集める若手実力派の塩谷瞬。娘のはるか役には話題の新人・南沢奈央が扮する他、井川遥、高橋克実、手塚理美、笹野高史、伊武雅刀、岸部一徳ら個性と演技力を兼ね備えた豪華キャストが集結し、重厚なドラマを紡ぎ出す。「今」という時間を生きる喜びと、人を愛することの尊さ。永遠に心に刻まれる愛の感動作です。

STAFF
監督/井坂 聡
原作/秋元 康(産経新聞社/扶桑社刊)
脚本/遠藤察男
音楽/千住 明
撮影/上野彰吾(J.S.C)
照明/赤津淳一
製作/「象の背中」製作委員会
配給/松 竹

CAST
役所 広司
今井 美樹
塩谷  瞬
南沢 奈央
井川  遥
恋するトマト(2005年 126分)
特別ゲスト:大地康雄(企画・脚本・製作総指揮)
大切なものは土と水と太陽。そして、あなた。―縄文メロンアワード2008―  

農村の嫁不足問題を背景に、農家の過酷な現実に絶望した中年男性が、美しいフィリピン人女性との恋を通し再生して行く人間讃歌。「マルサの女」「蝉しぐれ」などの個性派俳優の大地康雄が、企画・脚本・製作総指揮・主演の4役をこなす。ヒロイン役にはフィリピンのトップ女優、アリス・ディクソンが扮し、富田靖子、ルビー・モレノ、藤岡弘らが脇を固める。後継者不足など日本の農業の実態に絶句するが、農業によって生きる気力を取り戻す主人公の姿が清清しい。45歳独身、農家の長男である正男(大地康雄)は国際結婚するべくフィリピンに渡るが、結婚詐欺に遭い生きる気力を失くす。現地で芸能スカウトとして働いていたある日、故郷の風景に似た農村で稲刈りをするクリスティナ(アリス・ディクソン)と出会う。彼らの収穫を手伝ううちに、正男は失った農業への情熱を取り戻して行く…。名優・大地康雄が大きな情熱を注ぎ込んだこの映画は、自然を育み自然に生かされる農家の人々の持つ「人間力」や「農の力(日本の心、アジアの魂)」にあたたかで真摯な眼差しを向け、愛した分だけ大きく実る、本物の大人の恋を切なく、愛おしく描いて行く。土と水と太陽が育む、アジアンネイチャーな愛の物語、壮大な愛の賛歌である。

STAFF
企画・脚本・製作総指揮/大地康雄
監督/南部英夫
プロデューサー/松本きい/松田芳樹/小坂一雄
製作/「クマインカナバー」製作委員会
配給/ゼアリズエンタープライズ

CAST 
大地 康雄
アリス・ディクソン
富田 靖子
ルビー・モレノ
藤岡  弘
たとえ世界が終わっても(2007 98分)
ゲスト: 野口照夫(監督・脚本)、芦名星(女優)、平田樹彦(プロデューサー)、成田尚哉(プロデューサー)
思い出は生き続ける。いつか、また逢える日まで…。―縄文メロンアワード2008―  

余命数年と医者に宣告され、自暴自棄になった宮野真奈美(芦名星)はインターネットの自殺サイトで集団自殺を考える。だが、集まったメンバーはみんな好き勝手なことばかり。そこで出会ったサイトの管理人・妙田(大森南朋)から「ある人を助けてくれたら苦しまずに死ねる薬をあげる」と奇妙な交換条件を出される。迷いながらも承諾した真奈美は、紹介された長田(安田顕)と一緒に、とある田舎町を訪れる。そこは長田が15年間帰れなかった故郷だった…。主人公の真奈美を演じるのは、日本=イタリア=カナダの合作映画「シルク」(フランソワ・ジラール監督)のヒロインに抜てきされた大型新人の芦名星。彼女が運命の出会いを果たす長田には、北海道を拠点にいまや全国区の人気を持つ「TEAM NACS」の安田顕。また、彼らのキューピット的な存在を果たす管理人・妙田に、日本映画に欠かせない多彩な顔を持つ名優・大森南朋。監督は短編映画「演じ屋」シリーズやテレビドラマ「駄目ナリ!」で、若いファンを獲得した野口照夫で、長編映画デビュー作となる。「時をめぐる3部作」と題する連作の第1作で描かれるのは、生と死をめぐるスピリチュアルなファンタジー。ヒロインが再生して行く過程は、切ないながらもじんわりとした幸福感に満たされる。

STAFF
監督・脚本/野口照夫
製作/江口誠/瀬端文雄
企画/野田毅/平田樹彦/成田尚哉
プロデューサー/山野裕史/東快彦/森角威之
配給/アルゴ・ピクチャーズ

CAST
芦名  星
安田  顕
大森 南朋
夏生ゆうな
白川 和子
殯の森(2007年 97分)
第60回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。―河瀬直美監督作品―

2007年カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、見事、グランプリの栄誉に輝いた「殯の森」。過去にパルムドール(最高賞)を受賞した四監督の作品が居並ぶ中、公式上映後、鳴り止まぬスタンディング・オーベーションで迎えられ、生と死を等しく見つめ、その結び目を描いた河瀬直美の映像世界は国境を超えて、見る者の心に届いた…。奈良県東部の山間地。自然豊かなこの里に、旧家を改装したグループホームがある。ここでは軽度の認知症を患った人たちが、介護スタッフと共に共同生活をしている。その中の一人、しげきは33年前に妻・真子が亡くなってからずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。そのグループホームへ新しく介護福祉士としてやって来た真千子もまた心を閉ざして生きていた。子どもを亡くしたことがきっかけで、夫との別れを余儀なくされたのだ。失った者への想いと共に生きる者として、介護する側、される側という立場を超えて、少しずつうち解け合って行くしげきと真千子。ある日、二人はしげきの妻が眠る森に、墓参りへと出かけて行く。原初のエネルギーあふれる盛夏の森で、彼らを待ち受けていたものは…。「萌の朱雀」から10年。世界が絶賛した河瀬直美の渾身作。

STAFF
監督・脚本・プロデュース/河瀬直美
撮影/中野英世
照明/井村正美
美術/磯見俊裕
製作/組画/celluloid dreams productions/ビジュアルアーツ専門学校大阪
配給/組画

CAST
うだしげき
尾野真千子
渡辺真起子
ますだかなこ
アリア(2007 105分)
ゲスト:坪川 拓史(監督、脚本)
幻想的で新感覚な美式映像の坪川ワールドに酔う。―つがる市車力ロケ作品―  

ピアノ調律士・太田は、妻を亡くし無気力な日々を過ごしていた。そんなある日、身を寄せていた骨董屋で、年老いた人形遣い「空蔵」と知り合う。空蔵は太田に「かつて手放してしまったピアノ」を探してくれるよう頼み、程なくして亡くなる。「ピアノがある町」をつきとめた太田は、空蔵の弟子「千住」と共に、その町へ向かう事を決意する…。北日本の淋しいまでに美しく清んだ風景と、その中で出会う不思議な人々との触れ合いを通し、何かに導かれる様に続く旅の情景を、静かに描きあげた新感覚のロードムービー。出演は妻を亡くしたピアノ調律士・太田に日本演劇界を代表する俳優・塩野谷正幸。老人形使い・空蔵に小松政夫。その自称娘・伽子には人気モデルの高橋マリ子。その他、吉田日出子、常田富士男、片岡正二郎、ミッキーカーチス、正司歌江など味のあるベテランが脇を固める。映画監督の若松孝二、人形作家としても有名な四谷シモンなど、日本のアートシーンを代表する多彩な顔ぶれが出演。監督は脚本と音楽も手がける坪川拓史。9年をかけて完成させた前作「美式天然」が、2005年トリノ国際映画祭のグランプリと観客賞を受賞し、世界中から注目を集めた。本作も各国の映画祭に招かれ絶賛を博している。一昨年の夏、短期間ながら、つがる市車力の高山稲荷神社、七里長浜で撮影され、弘前フィルムコミッション、登山囃子保存会、つがる市の有志が撮影に協力している。

STAFF
監督・脚本/坪川 拓史
撮影/板垣 幸秀
照明/田中 利夫
編集/阿部亙英
制作/松井千佳
プロデューサー/白内 寿

CAST 
塩野谷正幸 
高橋マリ子 
若松孝二 
吉田日出子 
ミッキーカーチス 
映画の都ふたたび(2007 90分)
ゲスト: 飯塚 俊男(監督、製作)
民営化で揺れる、山形国際ドキュメンタリー映画祭!
―あおもり映画祭2008クロージング―  

1989年、「第1回山形国際ドキュメンタリー映画祭」の公式記録映画として、小川プロの協力を得て作られた「映画の都」。18年後の2007年、再び飯塚俊男監督のメガホンによって「映画の都ふたたび」が製作された。2007年の10回目の映画祭を前に、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」は山形市の直営から民営に移行した。国際的にも評価の高い「ヤマガタ映画祭」。その特徴の一つは、地域に根ざしたボランティア集団「YIDFFネットワーク」の活躍であった。彼らは市が直営の時には応援団で済んだのだが、これからは映画祭を担う主体にならなければならない。自由な立場から責任ある立場への転換は想像以上に困難な作業だ。彼らが真に国際映画祭を支える団体へと成長して行く過程を追いながら、映画祭を愛する彼らのエネルギーの根源に迫る―。青森県の縄文文化を追いかけた3部作「木と土の王国/青森県三内丸山遺跡’94」「一万年王国/青森県の縄文文化」「縄文うるしの世界」でも知られる飯塚監督の渾身の一作。全国各地に林立したユニークで素晴らしい地方映画祭が休止、中止に追い込まれている。中でもドキュメンタリーに特化した映画祭として「世界の窓」であったはずのヤマガタの混迷ぶりが注目を集めた。ヤマガタで何が起こったのか…。この映画から地方映画祭の未来を考えたい。

STAFF
監督・製作/飯塚 俊男
撮影/渡辺 智史
音楽/金子 俊郎

 
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