「つながれ」
                  @ff第16回あおもり映画祭実行委員長 
                        田   中   清  一

 豊かな自然と文化に育くまれた青森県。私は自分が生まれ育ったふるさと青森県が大好きです。
 しかし現在、ふるさと青森県を取り巻く経済的・社会的環境は非常に厳しく、今後も続く事が予想されます。また、日本全国のほとんどの地方でこうした状況が続いており、全国的に進む地方と中央の地域間格差の是正が国の大きな課題の一つとなっております。
 こういう時代だからこそ、住民一人一人がふるさとの未来を真剣に考え、始めはちょっぴりでも、意識を変え行動することが必要ではないでしょうか。そして、それを「楽しみながらやる」事が大切だと思います。楽しくなければ続きませんからね。

  映画ファンによる手づくりの「あおもり映画祭」は平成3年のプレイベントからスタートし、今年で16回を迎えます。「日本映画を応援し、映画人にエールを贈る」ことを基本方針として県内ではなかなか観られない佳作を中心に上映してきました。
 これまでに延べ274本の上映と5万6千人の入場者を数えます。青森県は舞台やロケ地、出身監督等の関連作品が500本以上という隠れた「映画王国」であり、「映画祭」という場から製作者側にエールを贈り続けて来ました。
 6年前より青森県内で地域別チーム制を導入し、より多くの地域でより多くの方に映画祭を楽しんでいただきたく、青森県全域にまたがった開催をしております。

  今年は6月21日(木)から7月14日(土)までの間の11日間、青森市、弘前市、つがる市、七戸町、六ケ所村の5市町村・11会場にて27作品の上映会を予定しております。「つながれ、映画愛。―STARTING OVER―」というテーマで、各チームが選出したこだわりの映画や昨年から続いている県内ロケ作品などを上映します。

  弘前フィルムコミッション(FC)設立に始まって、下北FC、七戸FC、野辺地・平内・横浜・六ケ所FC、十和田FCが続々と設立され、この動きは他地域にも波及しています。また、「青いうた〜のど自慢青春編〜」、「素敵な夜、ボクに下さい」、「アオグラ」と続いた県内ロケ地映画製作のビックウェーブはまだ終わらず、今年は来秋公開予定の映画「三本木農業高校、馬術部」の撮影が十和田FC支援のもとで行われています。
言うまでもなく、過去15年間の「あおもり映画祭」の活動の賜物です。
これまで「あおもり映画祭」に関わった多くの多くの方々に改めて感謝いたします。
「つながれ、映画愛」
映画を愛し、地域を愛し、人を愛す。それが県内の地域間でつながり、さらに過去・現在・未来とつながったとき、きっと新しい発見があるはずです。
「その感動を皆さんと一緒に作り出せたら」と願っております。